2018年にいわて森林インストラクター会として主催・協力などをおこなったイベントは下記の通りです。

なお、それ以外の活動についてはブログをご覧下さい。

◆安全管理研修会の開催

 

今年は県南や沿岸南部の方が参加しやすいように宮守の柏木平レイクリゾートで開催しました。

日時:10月27日(土)9:30~16:00

場所:柏木平レイクリゾート MASSE

講師:塚原俊也氏(くりこま自然学校校長)

参加者:22名

主催:いわて森林インストラクター会

   環境学習交流センター

※この研修会の一部は「いわての森林づくり県民税」を活用しています。

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活動の様子は以下の通りです。

 

外はひどいザンザン降り。

遠くは野田村からの参加者も。

まず主催者の環境パートナーシップの理事長から挨拶がありました。

講師はいつもと同じくりこま自然学校塚原さんです。

こちらの要望に適切に対応してくださり、また自然の中での応急処置に詳しい大変頼もしい講師です。

まずは安全管理に関する基本的な知識の講義を受けました。

 

 

 



その後グループに分かれてそれぞれセーフティートークについて検証。その結果を代表者が発表しました。

・動植物について「怖い」イメージを持たせ過ぎないような配慮が必要。

・危険物の説明は写真や図でわかりやすく説明する。

・ダニ対策として首タオルなどの服装や帰宅後の対応について説明する。

・子供に対して「走ってはいけない。」ではなく、「足元をゆっくり見て歩くと何か発見があるかも。」と話す。

・スタッフの紹介の際に「スタッフの見える範囲にいてください。足に自信のない方はなるべく前の方をあるいてください。」と呼びかける。

・親子対象の場合は子どもに合わせて話をする。

・子ども対象の場合は「リーダーより前に行かないで。」と最初に注意する。

・探鳥会の場合は静かにすること、鳥にストレスを与えない行動を促す。

・集合の合図を決めておく。

・何かあったときは必ずスタッフにヘルプをすること、周りの人も何か気づいたときは教えてほしいことを伝える。

 

さすがに常々実践している方ばかりの具体的な内容でした。

これに対し塚原さんから「対応を伝えることの大切さ。」、例えば「蜂にきをつけて。」ではなく、「蜂がきたら動きを止めて、払わないで。」の説明を受けました。

また、言葉でなく画像が心に残りやすい人には図示が有効で、年齢の低い子どもなど本人の判断の能力がまだ未熟な場合は親の力を借りること、などを教えていただきました。


アレルギーの人が持っているエピペンについて説明がありました。

「あくまでもショック症状が出たときに使うものです。また本人のみが使えますので、周りの人は手助けだけにしてください。」

腕を骨折した場合はこういう道具があります。固定をしてからは三角巾などで支えをしますが、シャツを持ち上げて巻くだけでも大丈夫ですね。

午後からは遠野消防署宮守支所がら来てくださった消防隊員のお二人に心肺蘇生についてと簡単な搬送法を教わりました。

今まで何度か受けたことのある講習でもまごまごおろおろしてしまいます。


ようやく雨が少し小降りになったので外に出ました。橋の上からはきれいな川の流れを見ることができます。

そのとき、突然「アイタタタ」参加者の一人が蜂に刺されたようです。そして更に二人が蜂に刺されました。早速研修で受けた内容を実践します。

どうやらこれも研修の一部。患者役の迫真の演技に騙された人もいたようです。

橋を渡ったところで講評がありました。

「エピペンを持っていると患者が言っても、ショック症状が出る前に打ってはいけません。」

「倒れて意識のない人がいる場合はすぐに119番してください。」

 

 

最後に部屋に戻ってアンケートに記入し、閉会となりました。

アンケート結果より以下抜粋です。

・ともすればリスクを恐れるあまり「何もしない」方向に意識が向きがちだが、リスクマネジメントにより有意義な体験活動が行われなければ、との意識が芽生えた。そのためには今回のような研修を引き続き受講しながら知識と技術を身につける必要性を感じた。

・応急処置に関してはもっとトレーニングが必要だと感じた。自分だけでなく関わるスタッフ皆が実践的な場面で対応できるようにトレーニングの機会をつくりたいと思う。

 


◆草あそび 花あそび

今年も「つくろう草玩具」著者の佐藤邦昭先生をお迎えして季節の草や花を使ったあそびを教えていただきました。

 

日時:2018年10月8日(月・祝)10:00~12:00

場所:滝沢森林公園

主催:いわて森林インストラクター会

   岩手県滝沢森林公園指定管理KOIWAI

 


活動の様子は以下の通りです。

幸せにイチイの実を食べているキイロスズメバチのお出迎え。怒らせると怖いけど、そっと見ている分には全く問題ありません。 

エノコログサを5本使うと、尻尾まで付いたウサギができます。

スタッフK、ドングリの帽子笛を一発で決め、笑顔です。

ヤマブキの髄にヨウシュヤマゴボウの実の汁をつけ、字を書くことができます。

エノコログサを2本結び合わせると可愛いウサギができました。

エノコログサウサギを教えていただいている所。

スタッフS、イノコヅチのやじろべえを鼻に乗せ、笑顔です。

最後に先生から「自然をよく見ることで自然を大切にする気持ちになります。」というお話がありました。これからも自然に親しみたいと思います。


◆2018年度総会と併催研修会

〇2018年度総会

 日時:4月7日(土)13:30~14:45

 場所:アイーナ7階 702会議室

 参加者:18名

議事は全て承認されました。

 

議事の後、自己紹介が行われました。

〇研修会

日時:4月7日(土)15:00~17:00

場所:アイーナ7階 702会議室

演題:「日本鳥類目録改訂と岩手県産鳥類」

講師: 藤井 忠志氏

(NPO法人本州産クマゲラ研究会理事長

 岩手県立博物館上席専門学芸員)

 

大変興味深いお話をいただき、質疑応答でも活発な質問が出て、その一つ一つに丁寧にお答えいただきました。